エコキュートと電気温水器の違い
よくある質問の一つに「エコキュート」と「電気温水器」は何が違うんですか？というものがあります。
確かに、どちらも大きな分類でみると「電気温水器」なのですが、そこには大きな違いが存在しています。
それぞれの違い・特徴・メリット・デメリットを十分理解して頂く事で、あなたのご家庭に何が必要なのかが見えてくると思います。
ここでは、分かりやすくエコキュートと電気温水器の違いを解説していきます。
まずは、そもそもエコキュートと電気温水器の違いが分からないというよりも、「エコキュート」が分からないという方のほうが多いのではないかと思います。
そんな方は、まず「エコキュートの仕組みを徹底検証」をご一読の上、この記事を読んでいただく事で、より理解が深まると思いますので、ご参照ください。
ここからは、エコキュートの仕組みをご理解いただいているものとして説明を進めさせてもらいます。
エコキュートは、そもそも電気温水器の一種ですが、「自然冷媒ヒートポンプ給湯器」という正式名称があります。そして、「電気」と「空気の熱」を利用してお湯を沸かす給湯器です。
一方の電気温水器とは、純粋に「電気」だけを利用してお湯を沸かす給湯器です。
つまり、電気温水器とエコキュートの大きな違いは、「電気」だけでお湯を沸かすのか、「電気」と「空気の熱」を利用してお湯を沸かすのかという点にあるのです。
この違いによって、これから説明する様々な違いが発生してくるのです。
電気温水器とエコキュートはどちらが経済的なのか？
結論から申し上げますと、純粋なランニングコストはエコキュートが圧倒的に安くなります。
一般的に電気温水器の月額電気料金は３，０００円程度と言われるのに対して、
エコキュートでは１，０００円程度と言われ、電気温水器の１／３程度で済むのです。
ただし、初期費用として本体価格に大きな差があります。
あくまでも定価ベースでの比較となりますが、同じ３７０Ｌ給湯専用機種で比較すると、
エコキュートが６６１，５００円（税込）、電気温水器が２９７，１５０円（税込）となっており、
導入費用はエコキュートが２倍以上の費用がかかるのです。
また、機械の仕組み的にもエコキュートの方が複雑になっておりますので、
故障時の修理費用も高くつく可能性があるのです。
よって、ご家庭の状況次第で、１０年単位で見たときに電気温水器がお得なご家庭もあれば、
エコキュートがお得になるご家庭もあるのです。
そのあたりを、きちんとシミュレーションしてくれる会社に見積をお願いされて、
しっかりと見極める事が必要となります。
電気温水器とエコキュートは、空気の熱を利用するかしないかによって区別されます。
そして、エコキュートは空気の熱を利用するために、通常の電気温水器と比べて、
エアコンの室外機のような形をした「ヒートポンプユニット」が必要となります。
要するに、同じタンク容量の機種を選ばれたとしても、必然的にエコキュートの方が設置場所をより多く必要とする事となります。
よって、純粋にどちらが経済的なのかというだけではなく、
設置スペースが十分に確保できるかどうかによっても機種選びをされることが必要になります。
たとえばマンションなどの場合ですと、エコキュートよりも電気温水器を選ばれる場合が多いのも、
そのような理由からです。
エコキュートと電気温水器。
この二つはどちらも一長一短の性質を持っています。
それらの違いをしっかりと理解して頂き、その上でシミュレーション及び見積をとって頂き、
決めていただく事が大切なのです。
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